【渋谷区】松濤美術館で「妃たちのオーダーメイド セーヴル フランス宮廷の磁器展」が開催中です。
渋谷の繁華街から歩くこと10分の場所にある高級住宅街、松濤町。この閑静な街の中に一際目をひく建物があります。こちらは、1981年に建築家白井晟一が手がけた松濤美術館です。
住宅街であるため様々な建築制限がある中で作られた美術館は、外周の窓を最小限に抑え、中央吹抜部から採光する形状になっています。階上から見下ろすと噴水が水を放つ涼しげな様子が見られます。夜はライトアップされまた違う表情を見ることができます。
美しい曲線が特徴の螺旋階段も見所の一つです。。壁面のライトが独特の雰囲気を生み出しています。
ただ今、松濤美術館では「妃たちのオーダーメイド セーヴル フランス宮廷の磁器」展が開催されています。こちらの展覧会では、ロココ文化の象徴といわれるポンパドール夫人とルイ15世が設立に深く関わった、セーヴル磁器製作所が作り出した西洋磁器が多数紹介されています。
セーブル磁器の展示ブースは、今回は残念ながら写真撮影不可となっていますが、ターコイズや瑠璃色イエローは見るだけでも心がときめきます。特にポンパドールピンクと呼ばれた淡紅色の色合いは、華やかで洗練されたフランス文化を象徴しています。マリー=アントワネットが好んだ装飾的なロココ様式や、ナポレオン時代の荘厳な帝政様式など、フランス宮廷を彩ったセーヴル磁器を鑑賞できる展示となっています。
また、会期中の金曜日の夜は20時までの開館となり、松濤美術館の館内建築ツアーも開催されています。会期は2025年6月8日までです。 ぜひこの機会にセーブル磁器の魅力を鑑賞するとともに美術館内部を巡る体験をしてみてはいかがでしょうか。
妃たちのオーダーメイド セーヴル フランス宮廷の磁器
会期:2025年4月5日(土)~2025年6月8日(日)
場所:松濤美術館
◾️館内建築ツアー:5月30日(金)、6月6日(金)各日18時~(約40分)
*各回定員約20名 *無料(要入館料) *事前申込不要
松濤美術館公式ページ:妃たちのオーダーメイド セーヴル フランス宮廷の磁器
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